スイスのオオカミ事情

前回、スイスのクマ事情について書いてみました。

今回はオオカミを調べてみました。

 

 

オオカミの数と分布

しっかり群れを作っています。国境も越えちゃいます。

シェンゲン協定を上手に利用してますね、これは。

2024年の時点では、約320頭、36ほどの群れを確認しています。

 

 

 

スイスのオオカミの歴史

 

19世紀の終わりごろにオオカミは一度絶滅

その理由は:

  • 当時、狩猟で野生動物(シカなど)が激減していた

  • 食べ物がなくなったオオカミが、家畜(羊・ヤギ)を襲うようになった

  • その結果、人間との対立が激化 → 組織的に射殺・捕獲・毒殺された

その後:

  • 一部で少数のオオカミが生き残っていた

  • イタリアで1971年に保護されるようになり、→ 少しずつ個体数が回復

  • その後、1995年にイタリアからスイスへ再び移動(自然に戻ってきた)

  • でも、スイスで初めて群れ(Rudel)ができたのは2012年




オオカミによる被害

 

日本のクマ約10,000頭以上と比べたら少ないですが、それでも家畜への被害はあります。

Schafe ヒツジへの被害が一番多く、馬や牛といった大きな家畜の被害はとてもまれ。連邦政府(80%)と州(20%)が共同で補償すると決められているそうです。

日本にはそういった補償はありますか? なさそうです。

 

人への攻撃

 

健康な野生のオオカミは、基本的に人間にとって危険ではありません。
オオカミは通常、人との遭遇を避けます。
人間に対してはとても慎重にふるまい、ふつう攻撃的にはなりません。

危険なのは、人間による餌付け・挑発です。

 

 

 

オオカミの死因

 

基本的にオオカミから攻撃することはまれだけれども、何かの要因で危険を及ぼすと判断されれば、「オオカミ管理計画」に基づいて駆除されるそうです。

スイスではオオカミは自然に死ぬよりも、人間によって殺されることの方が圧倒的に多く、その中でも「公的に許可された駆除」が最も多いのです。

また、交通事故や違法な射殺も、オオカミにとっては脅威となっています。

 

 

ヨーロッパ クマとオオカミの分布

オオカミの方が広く分布していますね。

イギリスとアイルランドはどちらもいません。もしかしてキツネが頂点ですか??

なんとも羨ましいです。

スイスは計画的に合法的に駆除しているという姿勢がとても”らしい”です。

こういった内容でよくでてくる言葉や言い回しも、今回いろいろ読んで知る事ができました。

さらに語彙が増えた気がして、うれしいです。

簡単に書きかえて、レッスンでも提供してみようと思います。

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